今回は、町田こどもMURA(町田市小山町)の阿部園長先生です。
子どもたちの心と身体の育ちを第一に考え、食事や保育内容にこだわっています。有機食材の給食、天然無垢でできた園舎、雨の日でも散歩を楽しむなど特色があります。
阿部園長は、保育士養成校の講師を経て、自ら様々な保育内容や健康法を学び、実践をしてきました。自らも現場で保育に関わっています。
阿部園長のビジョンは「元気に働ける保育士の数を増やしたい」です。このゆび保育も同じ思いで、保育士へのサポートを行っており、取材させて頂きました。
【町田こどもMURAの概要】
NPO法人Educatioが運営する町田市小山町にある、園児7名・職員5名の認可外保育園。次の5つを特徴としています。
・有機食材の給食
・森のようちえん
・天然無垢材の園舎
・オーダーメイド保育
・保育の見える化
電車で遠方から通ってくる園児がいるほど、魅力あふれる保育園です。
このインタビューって?
保育士が安心して転職できることを目指す”このゆび保育”が、素敵な保育園におうかがいし、経営者や園長先生にじっくりインタビューします。
取材担当は、このゆび保育の"つね"です。年間約100名の保育士の転職をサポートしています。放課後等デイサービス・児童発達支援事業所の施設長も務めています。
町田こどもMURAって、どんな保育園?
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
食育と、森のようちえんです!
食育では「季節の食材を食べる」ことを大切にしており、更に有機食材を使っています。一般的な保育園では、栄養バランス維持のため、季節ではない食材を提供する必要があります。そうなると、農薬が使われた食材を使わないといけないことが多いです。
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
130〜150%ほどは食材費が高くなると思います。でも、子どもたちの口に入るものは、子どもの心と身体をつくりあげていくので、コストと捉えずに大切なこととしています。園舎も天然無垢材にしていますが、子どもたちが吸う空気も大事なことと捉えて、工事費はとてもかかりましたが整備しました。
あと、保育士スタッフも食材や健康に関心が高いです。スタッフと一緒に、最新の健康法について話したりするのも楽しいですね^^
ちなみに、私は、夜ご飯しか食べない生活にしてから、とても身体が軽くなりました!
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
森のようちえんは「自然の中でなるべくNGを減らして遊び尽くす保育スタイル」です。自然の中で思いっきり遊ぶことや、本物に触れることを大切にしています。園舎の設置場所を選ぶときに、自然や公園が豊かな場所を選びました。
近所の公園ではプレイパークがあり、焚き火をしたり、ノコギリや金槌を使って木工遊びもできます。あと、雨の日も散歩に行って、天気を感じたり、思いっきり水溜りで遊んだりしています。
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
もちろん、大変だと思います。ただ、当園は少人数なので、一人ひとりにしっかり関わることができます。一般的な認可保育園や、家庭生活では難しいことでも、保育士が丁寧に関わることで、できることがあると思っています。
大前提として、当園の保育士が、町田こどもMURAの保育に共感し「こういう保育がしたい!」と思って働いてくれていることが大きいです。保護者の方々も、当園の保育内容に共感してくれて、お子さまを預けて頂いています。
なので、町田こどもMURAに関わる大人たちは、同じような価値観を持っているので、職員同士や保護者との関係性はとても良好だと思います。大人同士の関係がよいことで、子どもたちにもよい保育を届けることができると思っています!
阿部園長が、職員のために毎日している〇〇
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
「職員がどんなことを考えているか、知ろうとすること」です。
保育現場では、なかなか落ち着いてコミュニケーションを取ることが難しく、ついつい相手のことをしっかり知ったり、考えることがおろそかになると思っています。
なので、当園では業務日誌を毎日書いてもらうようにしています。業務日誌には、毎日必ず、私からコメントを返すようにしています。
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
業務日誌には、次の項目があります。
「今日のよかったことは?」 「今日をもう一度やり直すなら、どうする?」
「明日に控えている大事な仕事は?」 「その仕事のためにどんな行動をする?」
業務日誌にコメントすることは、なにより職員のためになるのですが、私としても、職員が頭の中で何を考えているのかが分かります。考えや方向性の小さな違いに、すぐ気がつけるので、とてもいいですね!
業務日誌は、あくまで仕事のことに限られてしまいます。なので、月1回の1on1ミーティングもしています。
1on1では、あえて仕事以外の話をするようにしています。プライベートや休日の過ごし方など一般的な話題もしますが、その方がどんな人生を歩んできたのかも聞くようにしています。そうすることで、それぞれの人の言葉や行動の背景が見えてきて、より丁寧に職員と関わっていくことができると感じています。
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
そうですね。実は、園長業とは別に「心理的安全性」の研修講師もしています。保育現場では、気持ちの面での安心感を感じられることがとても重要だと思っています。
阿部園長の野望
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
私が保育園を立ち上げたのは、実は保育士のためなのです。保育士養成校の講師をしていたので、たくさんの保育士と関わりがあるのですが、次々と業界を去っていく保育士たちが身近にいて、強い疑問を感じました。
それであればと、自分で保育園を立ち上げ「イキイキと元気に働く保育士を増やす」ことを目標にしました。研修講師をしているのも、その目標に近づくためです。
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
1000施設・30,000人の保育士の雇用に関わり、健全化していくことです。そのために、運営する保育園の数を増やしていきます。
運営する保育園では、町田こどもMURAでの様々なノウハウを活用して、保育士にも子どもにもよい環境の保育園をつくります。
また、保育士は、保育園だけが全てではなくプライベートの生活ももちろんあります。
ですが、保育の仕事の大変さのため、プライベートが充実させられないことも多いです。
なので「保育士の仕事と生活のクオリティをあげる」ということも大事だと思っています。
例えば、保育園の福利厚生の一環で、ネイル講師を呼んでみたり、体験イベントを企画したり、はたまた資産形成の勉強会をしてみたり、いろんなアイディアがあると思います。
クラウドファンディングに挑戦!
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
保育園の立ち上げ時にもクラウドファンディングに挑戦し、お陰様で町田こどもMURAを設立することができました。しかし、認可外保育施設ということもあり、国や自治体からの補助が0円のため、経営はなかなか大変な状況にあります。実は、私と妻が、ボランティアとして保育園で働くことで、何とか経営できている実態があります。
お金のことだけ考えれば、保育園を明日にでも閉所した方がいいです。でも、それはあまりにも無責任で、何より通ってくれている子どもたちのためになりません。
町田こどもMURAの子どもも保護者の方も、私たちの保育をとても求めてくれています。なので、この保育を受けられる子どもをより増やすことが大事だと考えています。
そのための資金として、クラウドファンディングにて支援を募らせて頂いております!
このゆび保育/つね
町田こどもMURA/阿部園長
必ず、保育士にも子どもにもいい保育園を増やしていきます! ぜひご支援お願い致します!
阿部園長は、一緒に保育園を増やしていきたい仲間も募集しています!
お問い合わせは、町田こどもMURAへ直接お願い致します。