保育士とストレスの関連性について【PART2】

2021年4月5日

保育士とストレスの関連性について【PART2】

保育士とストレスの関連性についての続編コラムです。前回は保育業界におけるストレスの9割が人間関係であることを解説しました。今回は保育士がそのストレスとの付き合い方の部分において他の業種と比べるとやや苦手としていると言われている点について解説していきます。

業務上年間を通して考えていく仕事という点

一般的にストレスを含む悩み事は全てが解決またはそのことを考えなくてもよいという状態にならないと全てを取り除くことは出来ません。例えば納期のある仕事であればその納期を超えてしまえば落ち着きますし、工場や生産・運搬系での仕事はその日に大量の業務を抱えていても、その作業が全て終われば業務中の負担は大きくても、スッキリとした状況で帰宅することが出来ます。しかし保育士の場合は行事関連においては一定の解放感は得られますが、職場や保護者との人間関係においては、どうしても毎日顔を合わせるということから終わりがないことで、一息つくことが難しいという点があります。

保育士は真面目すぎるがゆえに発散が苦手!?

上述のように保育士の人間関係に関するストレスは必然的に毎日繰り返し訪れることで一息つくことが出来ないことが大きな要因です。その中で保育士がストレスをため込むことと同じように問題視されているのが『発散が苦手』という部分です。一般的に仕事に対するストレスは仕事中だけで片付けることを意識し、仕事が終わったら仕事については極力考えないようにしているのが一般的です。しかし保育士の多くが真面目気質であることから、休みであっても週明けの仕事のことを考えてしまい、休みの日にも結果として保育園のことを考えてしまい、中々リフレッシュが出来ないという人も少なくないようです。確かに根本的に全ての不安が取り除けていないのであれば気になることもわかりますが、どんな仕事であっても休みの日まで仕事のことを意識してしまっていえば、当然疲れはどんどん溜まっていってしまします。

 

保育士は“給料をもらっている仕事である”という認識 (理想が高い保育士たち)

他にも保育士がストレスを抱える理由の中に『悩み』というものがあります。これは上述の内容に近いものがあり、若手保育士の場合特にみられるのが

 

・どうして子どもたちの為に働きたいと思っているのに他のことで悩まないといけないのか

 

・自分が思い描いているような保育を実践することが出来ないと言ったことがあります。

 

この2点については筆者も保育士であるので理解出来ますが、これはあくまでも“理想論“保育士であっても、他のどの仕事であっても一緒に働く上で、周りの同僚への気遣いや足並みを揃えていくことは社会人として誰もが行っている必要な行動です。また保育士という仕事に対して憧れや強い夢を持って叶えた人も多いと思いますが、これは”仕事“です。仕事であれば自分の理想や想いを第一に考えるわけにはいきません。その部分で保育士という部分に対する気持ちが強すぎる方は余計に悩む人も多いですが、そのあたりは”仕事“としてある程度は割り切らないといけません。

大切なのは割り切ることと切り替える事

 

『1~3』の中で色々とストレスについて話をしてきましたが、やはり保育士さんは必要以上にいつまでも悩みを抱え続けてしまったり、自分の理想が高すぎて余計に悩んでしまうことが多いようです。どうしても保育の世界では保育観が違うこともあれば、人間なので価値観が違うこともある。なので全てを全て合わせようとするのはまず無理です。また保育中に悩むことは仕方がないとしても仕事中以外でわざわざ悩みを引きづる必要はありません。もしまた月曜日から色々と不安になってしまうことがあったとしても、上述のようにいつも考えすぎていたら疲れてしまいます。ならば悩むのは仕事中だけにして、休みの日または仕事が終わった時には「仕事は仕事。ここからは自分の時間」と意図的に割り切れるようにしてみるとよいでしょう。それが出来たら苦労しないという保育士さんも少なくないかもしれませんが、実はこれって保育士に限らずどの職種でも同じようにみんな割り切ってそれぞれ対応しているものなのです。是非、このような考えもあるのだと参考にしてみてください。

 


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保育記事作成:このゆび保育 編集委員