保育士のICT化が一気に加速して浸透した理由

2021年3月27日

この5年の間で、保育業界におきた目立った出来事の一つに「ICT化の浸透」というものがあります。実際に多くの保育園ではipadなどのタブレットを使った出勤管理や午睡記録、保育日誌などで活用しています。ではなぜこのICT化と呼ばれるものが一気に加速したのでしょうか。今回はその背景について解説していきます。

保育業界でICT化を進めようとした目的とは

一番は、この保育士不足といわれる時代に、少しでも保育士の負担を減らすことを目的にこのICT化が注目をされました。保育業界では長らく『手書きの文化』が続いており、園だよりや保育日誌などでは手書きで書類を作成していました。特に園だよりでは手書きだからこそ味のある素敵なものが出来るという印象が強いと言われていました。しかし毎日手書きで記録することは結果として多くの時間を費やしてしまいます。確かにパソコンに不慣れな保育士がICT化にあわせて作業をすると時間はかかるかもしれませんが『慣れた場合を想定』すると複雑な計算や集計作業や保育日誌などを含む似たような書類を作成する時に、抜粋やコピー&ペーストなどの機能を使うと大幅に時間短縮になるのです。

また様々な業務にかかるコストも削減することが可能です。これは紙に印刷したりすることによる物的コストではなく、主に事務作業などにかかる人件費の削減が主な理由です。業務を効率化して作業負担を減らすと、保育士の残業時間を減らしたり、その分他の業務に職員をあてることができ、人件費のコスト削減になるのです。

自治体側が100~200万程度の費用を負担

実は現場の保育士さんはあまりご存知ではありませんが、保育士不足に悩む自治体はこのICT化の導入に積極的でした。そこで東京都を中心とした多くの自治体がICT化を導入するのであれば自治体が導入にかかる費用を独自に補助金支給するという通達を保育園に行ったのです。ですが当初このICT化はなかなか保育業界に浸透しませんでした。それには2つの大きな理由がありました。

なかなか進まなかったICT化と広がり始めたICT化

1つはベテラン保育士を中心としたパソコンを苦手とする保育士がICT化の導入に抵抗感が強かったこと。確かにICT化はパソコンを使える保育士には有効ですが、今更パソコンの使い方を憶えること自体が大きな負担と感じる保育士が少なくありませんでした。

2つめはICT化の補助金は導入時にのみであること。このICT化は月額使用料or年間使用料が発生することが多く、導入時の費用は負担してもらえてもその後のコストは法人側が負担することで思った以上にICT化は進みませんでした。

しかし、今の20代はipadやスマホが常用化しており、ICT化されたアプリなども保育士向けに使いやすく改良していったことで、保育士不足地域で株式会社系の保育園を中心に保育園のICT化は一気に広がりをみせていったのです。

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