保育士の3歳児配置加算とは

2021年2月27日

3歳児配置加算という言葉はご存知でしょうか。これは現行の保育士配置基準において3歳児に対する保育士の配置を手厚くすることを目的とした対応のことです。では実際にこの3歳児配置加算とは具体的にどのようなものなのか解説していきます。

現行の3歳児クラスの保育士配置と3歳児配置加算の基準とは

まず保育士配置基準というものを改めて説明すると・・・保育士1人に対し、何歳児クラスの子どもを何人まで保育できるかという基準です。児童福祉法で定められている各年齢別の配置基準は以下の通りになっています。

  • 0歳…保育士1人に対し子ども3人
  • 1歳…保育士1人に対し子ども6人
  • 2歳…保育士1人に対し子ども6人
  • 3歳…保育士1人に対し子ども20人
  • 4歳…保育士1人に対し子ども30人
  • 5歳…保育士1人に対し子ども30人

この3歳児に対して、児童福祉法では1:20というのが基準になっていますが、この部分についてより手厚い保育環境を整えることを目的に1:15を基準としての保育士配置の考え方が「3歳児配置加算の基本」となります。

3歳児配置加算の具体的な施策とは

我が国において現行の法律を変えることは簡単ではありません。そこで保育園の運営管理費の基本となる“公定価格”に対して上乗せをする形で保育園に追加の運営費を支払う仕組みです。当然、保育士を手厚くするわけですから、人件費の高騰が懸念されるかもしれませんが、その分を十分補う金額で、保育体制も充実させるわけですから保育園側も積極的に動くことが出来るわけです。

<児童福祉法における保育士配置基準>

3歳…保育士1人に対し子ども20人

<3歳児配置加算の配置基準>

3歳…保育士1人に対し子ども15人

実際に東京23区などではこれを基準としている自治体も

国の保育士配置基準は1対20であっても、独自に3歳児保育士配置加算を必須としている自治体もあります。それだけ今は保育士の業務負担ならびに子どもに対して手厚い保育を実施する流れになってきています。しかし都市部において全ての保育園で3歳児クラスが1対15に切り替えると更に保育士不足が懸念されるのではないかという意見もありますが。現実的にはそこまで大きな影響は起きないでしょう。むしろ保育業界においてはこの流れで児童福祉法の改正による保育士配置基準の見直しでより子どもたちに手厚く保育士の負担が少なくなることを望んでいるというのが現状です。

※全ての保育士、保育園経営者がこれを望んでいるわけではありません。

最後に、少しだけ宣伝をお読み下さい

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

このゆび保育では、保育士に特化した転職サポートを行っています。
転職が多い保育業界では、きっと多くの保育士の方が「今度の保育園こそは、落ち着いて保育できますように・・・」と願っていると思います。

しかし、保育士の転職は、独特の事情(スピード勝負・タイミング命・最後は賭け!)であるため、実は転職の難易度が極めて髙い職業でもあります。

そのため保育に完全特化し、転職活動をする保育士の方が「安心して、転職が楽しみに感じられるサポート」を行っています。

似たようなサポートとの違い?

保育士が「安心して転職できる」を考え抜いたサポートです。
見学・面接に同行。あなたに合う園か?を一緒に考えます。
紹介する園は、見学ができる保育園のみです。

\\\ 保育転職のご相談は公式LINEから ///
相談無料・匿名OK・電話かけません

LINE友達になる